夫婦のこと
2026/06/09
育休中のパパは何をする?妻が助かる具体例とNG行動を解説
目次
育休中のパパは、何をすればいいのでしょうか。
「育休を取ったけれど、実際に何をしたらいいかわからない」
「赤ちゃんのお世話をすればいいの?」
「妻に何を頼まれているのか、いまいちわからない」
そう感じるパパは少なくないと思います。
一方でママ側は、「育休を取ってくれたのはありがたいけれど、結局こちらが指示を出している」「赤ちゃんは見てくれるけど、家のことは私が回している」と感じることもあります。
育休は、パパの休暇ではありません。
そして、ママの手伝い期間でもありません。
赤ちゃんを迎えた家族が、新しい生活を一緒に立ち上げるための大切な時間です。
我が家では、3人目の出産後、夫が3か月の育休を取得しました。給与は6割ほど保障されましたが、ボーナスはカットになりました。
金銭面の影響はありましたが、それでも私にとっては、夫が育休を取ってくれた意味はとても大きかったです。
この記事では、育休中のパパが実際に何をすればいいのか、妻が助かる具体例、やってしまいがちなNG行動、そして我が家の体験をもとにした育休の使い方について整理していきます。
育休中のパパは何をすればいい?
育休中のパパがまず意識したいのは、「赤ちゃんのお世話を少し手伝うこと」ではなく、家族の生活全体を回すことです。
産後のママは、出産で大きく消耗した体を回復させながら、授乳や赤ちゃんのお世話をしています。
特に産後すぐは、
・睡眠が細切れになる
・授乳や抱っこで体が休まらない
・ホルモンの変化で気持ちが揺れやすい
・会陰や骨盤まわりの痛みが残る
・上の子の生活も気になる
という状態になりやすいです。
その中でパパが育休を取るなら、ただ家にいるだけでは足りません。
大切なのは、
・家事を回す
・赤ちゃんのお世話を覚える
・ママが眠れる時間を作る
・上の子の生活を支える
・役所や会社の手続きを進める
・産後の家族の流れを整える
ことです。
育休中のパパに必要なのは、「何を頼まれるか待つこと」ではなく、家庭の中で自分の担当範囲を持つことです。
育休は「ママの手伝い期間」ではない
育休中にすれ違いやすいのは、パパが「手伝う側」の感覚でいる時です。
たとえば、
「何かやることある?」
「言ってくれたらやるよ」
「赤ちゃん見てるから、家事していいよ」
こうした言葉は、悪気がなくてもママを疲れさせることがあります。
なぜなら、何をするかを考え、指示を出し、確認する役割が、結局ママに残るからです。
育休中のパパに必要なのは、「手伝う」ではなく、「自分も家庭運営の担当者になる」という意識です。
たとえば、
・朝ごはんは自分が作る
・洗濯は自分が回す
・上の子の送迎は自分が担当する
・出生届や児童手当の手続きは自分が調べる
・ママが寝る時間を毎日確保する
というように、自分の担当を明確にすると、ママの負担はかなり減ります。
育休は、ママを助けるためだけのものではありません。
パパ自身が、親として家族の生活を担うための時間でもあります。
育休中にパパができる具体的なこと
育休中のパパができることは、赤ちゃんのお世話だけではありません。
むしろ産後すぐは、赤ちゃんのお世話と同じくらい、家事や生活の土台を整えることが大切です。
家事を回す
産後のママが休めるかどうかは、家事を誰が回すかで大きく変わります。
パパができることは、
・料理を作る
・洗い物をする
・洗濯を回す、干す、たたむ
・掃除をする
・買い物に行く
・ゴミ出しをする
・冷蔵庫の中身を把握する
・上の子の食事を用意する
などです。
特に料理は大きいです。
産後のママは、自分の食事を後回しにしやすくなります。
授乳中であれば、食べるものがそのまま体力や母乳のもとにもなります。
完璧な料理でなくても、温かいご飯と味噌汁、タンパク質のあるおかずが出てくるだけで、かなり安心できます。
パパが育休中に料理を担当できると、ママは「自分の回復」に集中しやすくなります。
赤ちゃんのお世話をする
赤ちゃんのお世話も、もちろん大切です。
パパができることは、
・オムツ替え
・抱っこ
・寝かしつけ
・沐浴
・着替え
・ミルク作り
・哺乳瓶洗い
・赤ちゃんの洗濯物を分けて洗う
・泣いた時にまず抱いてみる
などです。
ここで大切なのは、「ママのやり方を待つ」のではなく、自分も赤ちゃんを観察することです。
・どんな抱き方だと落ち着くのか
・眠い時はどんな声を出すのか
・お腹が空いている時はどう泣くのか
・オムツが気持ち悪い時はどんな反応をするのか
こういう小さな反応をパパも見ていくと、「育児をしている実感」が増えていきます。
赤ちゃんのお世話は、作業ではなく、赤ちゃんを知っていく時間です。
ママを休ませる
育休中のパパにとって、かなり重要なのが、ママを休ませることです。
産後のママは、赤ちゃんと一緒に横になっていても、実際にはずっと気を張っています。
泣いたら起きる。
授乳する。
オムツを替える。
抱っこする。
また寝かせる。
この繰り返しで、まとまって眠ることが難しくなります。
パパができることは、
・授乳後の寝かしつけを代わる
・赤ちゃんを抱っこして、ママを30分でも寝かせる
・来客対応をする
・宅配や買い物を受け取る
・上の子を外に連れ出す
・ママがひとりでお風呂に入る時間を作る
ことです。
「何か手伝おうか?」ではなく、
「今から赤ちゃん見てるから、少し寝てきて」
と言えると、ママは休みやすくなります。
上の子の生活を支える
上の子がいる家庭では、パパの役割はさらに大きくなります。
赤ちゃんが生まれると、どうしても家の中心が赤ちゃんになります。
でも上の子の生活は続いています。
学校。
習い事。
食事。
お風呂。
宿題。
送迎。
話を聞く時間。
これをママが産後すぐに全部担うのは、かなり大変です。
パパができることは、
・学校や園への送迎
・宿題を見る
・上の子と外に出る
・お風呂に入れる
・寝る前に話を聞く
・赤ちゃん中心になりすぎないようにする
ことです。
上の子にとっても、パパがしっかり関わることで、赤ちゃんが生まれた後の不安がやわらぎやすくなります。
育休は、赤ちゃんのためだけではなく、上の子のための時間にもなります。
産後の手続きをする
産後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、手続きもあります。
たとえば、
・出生届
・児童手当
・健康保険の加入
・乳幼児医療費助成
・出産育児一時金の確認
・会社への連絡
・育休給付金の手続き確認
などです。
こうした手続きは、産後のママがやるには負担が大きいこともあります。
パパが事前に調べて、必要な書類や期限を確認しておくと安心です。
出生届は、生まれた日を含めて14日以内に提出する必要があります。提出先や必要書類は自治体によって案内が異なるため、住んでいる市区町村の情報を確認しておくと安心です。
また、育児休業制度や産後パパ育休などは法改正もあり、制度内容は変わることがあります。厚生労働省の育児休業制度特設サイトでは、育児休業、産後パパ育休、パパ・ママ育休プラスなどの制度について確認できます。
パパがやりがちなNG行動
育休を取っていても、ママがしんどくなるパターンがあります。
よくあるNG行動は、
・自分の休暇だと思っている
・昼寝やスマホ時間が多い
・「何すればいい?」ばかり聞く
・赤ちゃんだけ見て、家事をしない
・家事を少しして「やった感」を出す
・ママのやり方に口だけ出す
・夜は自分だけしっかり寝る
・上の子対応をママ任せにする
などです。
育休中に大切なのは、家にいる時間の長さではありません。
その時間で、何を担っているかです。
ママが一番つらいのは、「パパは家にいるのに、結局私が考えて指示している」という状態です。
だからこそ、育休中のパパは、自分の担当を持つことが大切です。
IYOの体験|夫が3か月育休を取りました
我が家では、3人目の出産後、夫が3か月の育休を取得しました。
給与は6割ほど保障されましたが、ボーナスはカットになりました。
正直、お金の面では影響がありました。
それでも、夫が育休を取ってくれたことは、私にとってかなり大きかったです。
私は自宅出産のあと、1か月ほど床上げせず、赤ちゃんと一緒に寝室で過ごしました。
その間、私がしていたのは、回復と授乳が中心です。
家の外のこと。
台所のこと。
上の子たちの生活。
日々のご飯。
買い物。
家の中の流れ。
そういう生活のほとんどを、夫が担っていました。
料理はもともと得意だったわけではありません。
でも妊娠中から一緒に台所に立ち、産後に必要になることを少しずつ共有していました。
産後は、食べたものがおっぱいになって赤ちゃんにいくことも考えて、調味料や食材にも気を配ってくれていました。
ミキも仕込んでくれました。
夫が仕込んだミキは、酵母が強めでパンチのある仕上がりでした。
私にとっては、それも含めて産後の大切な記憶です。
育休中の夫に助けられたのは、赤ちゃんを抱っこしてくれたことだけではありません。
私が回復できるように、生活全体を止めずに回してくれたこと。
上の子たちの暮らしを守ってくれたこと。
そして、「これは自分の仕事ではない」と線を引かずに、家族の生活を一緒に引き受けてくれたこと。
それが一番大きかったです。
育休は、赤ちゃんを見るためだけの時間ではなく、産後の母親が安心して回復できる環境をつくる時間なのだと思います。
育休中の家事分担はどう決める?
育休中の家事分担は、産後にその場で決めるより、妊娠中から話しておいた方が楽です。
話しておきたいのは、
・料理は誰がするか
・買い物はどうするか
・上の子の送迎は誰が担当するか
・夜間対応をどう分けるか
・役所手続きは誰がするか
・来客対応をどうするか
・ママが寝る時間をどう確保するか
です。
特に大事なのは、「ママが指示を出さなくても回る状態」を作ることです。
たとえば、
・朝ごはんはパパ
・洗濯はパパ
・上の子の送迎はパパ
・夜の寝かしつけ後の片付けはパパ
のように、担当を決めておくと、ママが毎回お願いしなくて済みます。
産後のママに必要なのは、気合いではなく、休める仕組みです。
育休中のお金はどう考える?
育休を取る時に、お金の不安は避けて通れません。
「給料はどれくらい減るのか」
「ボーナスはどうなるのか」
「育休給付金はいつ入るのか」
「家計は何か月分あれば安心か」
ここは、かなり現実的に確認しておいた方がいいです。
我が家の場合は、給与は6割ほど保障されましたが、ボーナスはカットでした。
毎月の収入だけでなく、賞与や手当がどう扱われるかは、会社によって違います。
育児休業給付金は、休業開始から180日までは休業開始時賃金の67%、181日目以降は50%が目安とされています。ただし、実際の支給条件や上限額、会社の給与・賞与の扱いは勤務先や雇用保険の条件によって変わるため、会社とハローワーク等で確認が必要です。
育休前に確認しておきたいのは、
・育休中の手取りはいくらになるか
・ボーナスは出るのか、減るのか、出ないのか
・社会保険料の扱い
・育休給付金が入る時期
・生活費の不足分をどう補うか
・育休中に増えそうな支出
です。
育休は、気持ちだけでなく家計の準備も必要です。
「なんとかなる」で進めるより、数字を見た上で納得して取る方が、夫婦の不安は減ります。
今日できること
育休を取る予定があるなら、今日からできることがあります。
・育休中に必要な手続きを調べる
・会社に給与やボーナスの扱いを確認する
・夫婦で「育休中に誰が何を担うか」を話す
・産後1か月の家事分担を書き出す
・上の子の送迎や食事の流れを確認する
・ママが寝る時間をどう作るか考える
・パパが作れるご飯を3つ決める
全部を完璧に決めなくても大丈夫です。
まずは、「育休中に何をするか」を夫婦で言葉にしておくことが大切です。
まとめ
育休中のパパがすることは、赤ちゃんのお世話だけではありません。
家事を回すこと。
ママを休ませること。
上の子の生活を支えること。
手続きを進めること。
家族の新しい生活を一緒に立ち上げること。
これらすべてが、育休中の大切な役割です。
育休は、ママの負担を少し軽くするためだけの時間ではなく、パパ自身が家族の暮らしを担う時間でもあります。
我が家では、夫が3か月育休を取ったことで、私は産後の回復と授乳に集中することができました。
お金の面では影響もありましたが、それ以上に、家族として一緒に産後を越えた感覚が残っています。
バースコンパスでは、妊娠・出産・産後を経験したママたちが、それぞれの体験をもとに、現実に寄り添った情報を届けています。
「育休をどう使えばいいのかな?」と迷った時は、ひとりで抱え込まず、家族に合う形を一緒に見つけていきましょう。